無事なる男

敗北と死に至る道を淡々と書いています。

ロックという言葉がなにがしかのイデアを象徴するものであるなら、「ロックの殿堂」というのはそのイデアの対極に位置するある種の権威と言えるのかもしれない。少なくとも僕の中にはそういった権威に対して唾を吐くというか、真っ直ぐには従いたくないという幼稚な反抗心があるのだけど、先達に対する敬意というのはそれとは別に絶対に持っておきたいと思うのです。
U2というバンドが成し得て来たこと、これまでの彼らの道程を思うと、素直にこれは素晴らしいことだと思えてくるのです。
「この手を取るといい。でも決して拳は握らないで。」
怒れる若者が25年目にして到達した愛と寛容。40代になったときに僕はそんな境地に達せられるんだろうか。

今日の1曲:TWO HEARTS BEAT AS ONE / U2