無事なる男

敗北と死に至る道を淡々と書いています。

RISING SUN ROCK FESTIVAL 2015 in EZO感想(3)

RISING SUN ROCK FESTIVAL 2015 in EZO
■2015/08/15@石狩湾新港

 RSR2日目、8時半くらいに起床し、おおよそ10時くらいに会場に着くように家を出る。2日目の荷物は着替えやタオルくらいなので楽なものです。この日も時折雨の予報だったけど、朝の札幌市内はいい天気でした。ただ、札幌市内と会場は天気が変わるのでアテにはなりません。
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今年初メロン。 #RSR15

 予定通り10時に会場着。昨日あまり行っていないサンステ奥のエリアをぶらついてみる。布袋のザンギやDONGURI、なると屋などはこっちのレストランエリアに固まってました。朝飯はここだ!と決定。まだあまり並んでいない中売り切れ前に食べておこうとメロンけずりを購入し、テントに到着。同行の友人たちは風呂から帰ってきてひと眠りしていたり、会場内をぶらついていたり。みんな揃った中でDONGURIのプレートやらなんやらで豪勢なブランチ。ビールとモヒートもあっという間に飲み干し、腹いっぱいです。
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今年もどんぐりプレートで豪勢なブランチ。 #RSR15
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イェー!こちらこそイェー!! #RSR15

 石狩南中学吹奏楽部とスカパラのコラボがエライ良かったと噂に聞きつつ、テントで休んだりバッジガチャをしたりとなんとなく過ごす昼下がり。この時間が一番ヒマでした。一発目に何を見るかを全く考えてませんでした。N'夙川BOYSを見るためにアーステントに移動。満腹のせいか疲れのせいか立ったまま寝そうになるくらい眠くなってました。N'夙川BOYSはジャンクなガレージ感とポップさが同居していて楽しいです。いいカオス。
 途中で抜け、レッドスターに移動。怒髪天待ち。10分くらい前に着くと既にかなりの人。老若男女幅広い客層なのは彼らならではという感じ。登場した増子兄ィはカンフーポーズを決めるなどテンション高め。「アストロ球団応援歌」からの堂々たるスタート。夏・フェス・酒!乾杯!とばかりにお祭りバンドとしてのアンセムを次々と投下する。昨年1月の武道館から始まった自身の30周年イベント行脚も終わり、次はフラカン武道館、スクービー野音だ!と、彼らに対するエールを贈る。「夕焼けのメロディー」のカバーを聞いていて彼らの熱い友情を感じた。安全地帯を若干笑いにするMCもあったけど、まさかそれ以上の事件が待っているとはこの時には知る由もありません。松田聖子夏の扉」のカバーもあり、夏祭り感満載の楽しいステージ。フェスの場で、期待される役割を確実に全うするバンドは本当にカッコいいと思います。

怒髪天
1.アストロ球団応援歌
2.酒燃料爆進曲
3.ビール・オア・ダイ
4.喰うために働いて 生きるために唄え!
5.真夏のキリギリス
6.己DANCE
7.夕焼けのメロディー
8.あの夏のバラード
9.夏の扉
10.宜しく候

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今年もやっぱり練り歩いてたBBBB御一行様。 #RSR15

 終わって直行でレインボーシャングリラへ移動。ちょうどceroのサウンドチェックが終わるところだった。「マウンテン・マウンテン」などを演奏していた模様。聞きたかった。割と時間ギリギリでしたが、まだ余裕はありステージ正面を確保できました。ちょうど目の前に知り合いがいたのでしばし談笑。間違いなく『Obscure Ride』というアルバムは2015年のベストに名前の挙がる作品。それだけに、このステージに対する期待は高かった。そして実際、その期待を上回るものだったと断言します。「C.E.R.O」から「Elephant Ghost」の流れでのテンションの爆発で一気にテンションはマックス。そしてこの夏一番のサマーアンセム「Summer Soul」で涙腺はすでに決壊。ゆらゆらと揺れる陽炎が目の前でスパークするようなドラッギーな感覚。切なさと熱さが反復運動をするかのような感情の揺らぎ。知らず知らずに体を揺らしたくなるビートと、脳に直接染み込んでくるかのようなクセになるメロディー。肉体と精神、双方に大きく影響する音楽は「精神と時の部屋」にいるかのような錯覚を覚えさせる。よくわからないことを書いている気がするけど、要は完全にイッちゃってるということです。「Orphans」では、どこか宗教的な感動すらがそこにはあった。ステージ上での彼らは確実に神々しい光を放っていた。「C.T.C.」のパーティーグルーヴ、「Yellow Magus」のラスボス感、そして「マイ・ロスト・シティー」でのカオティックな狂騒。セットリストの全てが「あるべきところにある」という感覚。フェスという時間的にも限られた場でこれほどの充足感を得られることはなかなかない。あの場にいた人の多くはこう感じただろうと思う。文句なく、今年のベストアクトと言える素晴らしい時間でした。

cero
1.C.E.R.O
2.Elephant Ghost
3.Summer Soul
4.船上パーティー
5.ticktack
6.Orphans
7.Contemporary Tokyo Cruise
8.Yellow Magus
9.マイ・ロスト・シティー

(続く)