戦争にはちょっと反対さ。
- アーティスト: 曽我部恵一
- 出版社/メーカー: READYMADE INTERNATIONAL
- 発売日: 2002/01/16
- メディア: CD
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「ギター」は、NYテロを歌ったいわば「反戦歌」と言うことになるのだろうが、そこまで真っ直ぐなメッセージがこめられているわけではない。あの衝撃は確かに湾岸戦争など比べ物にならないほど僕らの生活にも影を落としたけれども、結局テレビでしか見ていないという日本にいる僕達のリアリティがこの曲にはある。すごくいい曲だと思う。思えばサニーデイもそういうバンドだった。何かを声高に主張するでもなく、音楽的にシーンをひっくり返すようなエポックを演出したわけでもない。僕達が生きる毎日のリアルなBGMだった。この曲が今後の彼の音楽活動の指針となるのかどうかは分からない。個人的には、もう1曲の「月」の方が、ソングライターとしての彼の広がりが感じられて興味深い。新しい季節が始まりそうな予感。