大槻教授は出てこない。
- 出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
- 発売日: 2005/06/08
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ミステリー・サークルを扱うのはいいけども、で、それが宇宙人と結びつくのもまあいいけども、その、なんでそこまで秘密にする必要があったのかが全然わからない。宣伝効果を狙っただけなのかもしれないけど、ここまで中身を隠す必要が全く感じられなくて、その辺で期待した部分がまずごっそりハイさようならって感じ。はっきり言ってそこまでもったいぶって隠すような映画じゃない。で、その、宇宙人がショボイのですよまた。で、作り手がショボイと思ってるかどうかがまた微妙なところで、どうやら結構マジでやっているらしいのがちょっと寒いというかね。宇宙人の撃退法にしてもいまどき「○○かよ!」みたいな。ツッコミどころ満載というか。最初、何が起こっているのかわからない時はそれなりに面白かったのだけど、わかってしまってからはもうダレてしまった。良かったのは子役のローリー・カルキン(マコーレー君の末弟らしいです)とアビゲイル・ブレスリン。彼らの演技は素晴らしかった。アメリカってなんでこんなにいい子役がたくさんいるのだろう。
シャマランの前2作は超常現象をモチーフにしていながら実はテーマは親子のドラマだった。今回も超常現象自体は映画の核ではなく、根っことなっているのは親子、家族の絆のドラマであり、一人の人間が信仰心を取り戻すという非常に人間くさいドラマである。その点の演出はいいのかもしれないけども、そこにミステリーサークルやら宇宙人やらが絡んでくる必然が正直良くわからない。監督がそういう話が好きだというだけなのだろうか。だとすれば、要するにこの映画は「火星人大襲来」みたいなものであり、それをティム・バートンが撮れば『マーズ・アタック!』になり、シャマランが撮れば『サイン』になるということなのだろう(違うような気もするが、僕にはそうとしか思えなかった)。で、僕は圧倒的に『マーズ・アタック!』の方が好きだということです。